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デザイン探検家の記録

金沢行きの特急列車「能登」2010年3月13日で運行終了

日本海側からの北アルプスへの玄関口である富山。
首都圏から剣岳立山などへのアクセスとして特急列車「能登」を使っていた。
昨年は夜行で早朝着、一昨年は深夜に到着して富山駅で野宿だった。



大きなボンネット、愛嬌のある色、古く重そうな車体、とても愛着がわき乗る人に親近感をわかせる。
旅への期待を胸に車両に乗り込むあのわくわく感。
犬の長い鼻先を思わせるボンネット。力強い車両の量感。
今見ると無骨で、野暮ったいけどそこがかわいい。
古きよき日本の成長時代の象徴だったような列車。
エアコンが効きすぎていたり、決して快適とも思えなかったけど、でも愛おしい。



これまで車両が運行終了になるといって、さして特別な思いも無かった。
今回は若干寂しい気がする。



夏の都会の喧騒を離れ、日本海の潮風に当たり、涼しい北アルプスの高嶺を目指す。
あそこに連れて行ってくれるのが「特急能登」だった。



旅情が一つ効率化の波に消されていく。
寂しいが他の策は思い浮かばない。
多くのファンがいただろう。

能登」力強い走りと思い出をありがとう